オンラインジャーナルのEC Nutritionに論文が掲載されました。
https://www.ecronicon.com/ecnu/volume13-issue1.php

この論文では、物性調整した嚥下造影検査食の提供が患者の食形態の改善において有用であることが示されました。物性調整をした検査食導入後は、導入前に比べてスコアが段階的に増加し、常食へと近づく傾向がみられ、VF検査以降も食形態を大幅に下げることが少なくなることがわかりました。

Nakajima A, Nagami S, Yamagata Y, Kayashita J.
Clinical Benefits of Videofluoroscopic Examination of Swallowing Using Texture Modified Test Food
EC Nutrition, 13: 24-31, 2018.

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このように、嚥下造影検査に物性をコントロールした検査食を使用することは大変有用です。
こちらの動画では、簡単に検査食の物性をコントロールする方法を紹介しています。

動画の中で物性の指標としているのは、特別用途食品えん下困難者用食品許可基準です。
その他、嚥下食ピラミッドの各レベルの物性にあった検査食の作製方法を、以下の書籍の中で紹介しています。造影剤として使用する硫酸バリウムも3種類のパターンで掲載しています。

検査食作製の参考にしていただけましたら幸いです。

経口摂取アプローチハンドブック (ヘルスケア・レストラン別冊)